なないろキッズSmiieのお部屋の中はちょっと他の事業所様とは
違うところがあります。
それは何かと言いますと、お部屋の中に
大型遊具や大型トランポリンが設置されていて、エアー遊具、体操教室などで使用されている
エアーマットなど、たくさんの遊具があります。
放課後等デイサービスというと、お部屋の中はがらんとした何も置いていない
刺激が少ないお部屋をイメージするかもしれませんが、この遊具を設置することにも
意味がありました。
子供たちは喜ぶのは当たり前のことですね。
これだけの遊具が揃っていれば公園のように遊べると思います。
まさにその公園が理由の一つです。日々いろいろな保護者の方とお話をする機会が
今までたくさんありました。
日常の会話でお出かけのお話になった時に
- 公園へ行っても順番が守れない
- 待てなくて癇癪を起こしてしまう
- 走ってどこかに行ってしまうからなかなか追いかけられずに公園に行くのが困難になってしまう
- 公園に来ている人たちの目が気になってしまう
- 順番が守れなくてしつけが悪いと他の親から注意されてしまう
- 他のおこさんに手が出てしまう
- 奇声を上げてしまう
など、たくさん気になってしまうことがあると思います。
いろいろな事情を抱えながらの子育ては本当に当事者にならないとわからないと思います。
人がいない公園を選んで遊びに行って来た、行ったけど騒いでしまったから本当はもっと遊ばせてあげたかったけど逃げるようにして帰ってきたというお話を聞くたびに本当に悲しく思っていました。
何も悪いことをしていないのにどうして・・・と心が痛くなることが多々ありました。
私自身も実際にしつけがなっていない!と暴言を言われたこともありますし、白い目で見られることは日常茶飯事でもうどこへ行っても当たり前のようになっていました。
当時はその現実に泣いたこともありますし、外出も嫌になってしまった時もありました。今は全然気にすることもなくなりましたが、こんな悲しい経験しなくても良いことなのにと当時は思っていました。
これは障がいのある子供を持つ親御様でしたら共通する経験ではないでしょうか・・・
話がそれてしまいましたが、たくさんのお母さんたちからお話を聞いているうちに、それなら事業所の中に遊具を入れれば子供たちものびのびと遊べるのではないかと思いました。
そして公園に行くことが困難な子供たちも公園に行かなくても思いっきり遊べる!と思う反面、迷う部分もありました。
楽しい遊具を入れてしまったら、刺激が強すぎて遊びで一日を終えることになってしまうかもしれない・・・と葛藤し
本来のやるべき療育の妨げになってしまうのではないか・・・と。
そこで考えたのは学習室を作ってそこでお勉強をし、大きなお部屋は体をたくさん動かせる環境に変更すれば問題ないと判断し、新しい学習室を作り思いきって大型遊具を設置しました。
子供たちには予告はせずに設置しましたので、それはそれは子供たちも大喜びでしたし
保護者の方にも喜んで頂きました。実際は導入して最初は確かに遊具で遊びたくなってしまいましたが、
やるべきこと、今は遊ぶ時間ではないということをしっかりと子供たちに教えて行くことで子供たちも理解をし今は遊具があっても学習や集団活動の時間になるとしっかりと取り組めています。
しっかりと伝えていくということが大切でこれも私共の役目なのです。どんな状況でも対応しなければプロではありません。
でも、もしかしたらもう遊具には飽きてしまったのかもしれまんが(笑)
どんな環境でもできる!という新しい目標にもなりました。これから長い人生の中で刺激の少ない環境がずっとどこにでも
あるわけではありません。お仕事をするようになれば、刺激になってしまう環境の中でのお仕事もあるかもしれません。
どんな状況でもやるべきことはきちんとやる!という状況にいつでも対応できるようにと練習にもなっていた気がします。
この遊具の設置に踏み切ったのは障がいのある子供たち、そして障がいのある子供を持つ親御さんたちの思いを叶えるためだったのです。
余談になりますが、この遊具は木材1本からの組み立て遊具で一日半かけて設置しました!
もうそれはそれは泣き言を言いながら、くじけそうになりながらも必死に組み立てました(笑)みんなのためにもがんばりました!